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月下綺譚
今日は『月下綺譚』見に行ってきました~。
駅からだいたい40分電車に乗って津市に到着。
それから先生の車にのって文化会館まで・・・。

三重の民話がテーマになってるらしい劇でした。一部歌も入ってました。

とある田舎が舞台です。
この村には診療所が1軒しか無く、重症な患者を治療するためには
大きな病院へ行かなければなりません。
まぁ、Dr.コトー診療所を思い浮かべていただければ想像がつくと思います。
あと旅館が1軒と今は誰も住んでいない家が1軒。(家は住んでいた人が亡くなり、
その家族は都会暮らしなので地元の知り合いに管理を任せている)
200Mもののトンネルが一つと、天姫と呼ばれる神様を祀った神社。

*まず三重と言えば・・・という前置き
*村一つの診療所の医者のお話(ほぼメイン)
*久しぶりに里帰りした家族のお話
*平家の財宝を探し、15年間財宝を掘り続けている男2人+女1人のお話
この4つの話が交わっている話でした。
(財宝の話は他のものと比べ関連性に欠けていましたが・・・。)




*まず三重と言えば・・・という前置き
ここで、三重とはカタカナの『メ』の形をしているやら捕れる魚の話、
そして人魚の話がでてきます。
人魚の肉を食べれば不老不死になれるという伝説も。
実際にその人魚が出てきてその人魚は行商人になり、魚の干物を売り歩いています。

*村一つの診療所の医者のお話
医者夫婦が住んでいて、後は住み込みのお手伝いさんが1人。
とある日に夫が一人の少女―月子を拾います。
行く宛が無いという彼女を診療所においておきますが、妻はそれがとても気に食わないよう。
お手伝いさんは結婚が決まり、次の天姫祭りが終わると同時に診療所を出ることになります。
祭りが近づく中、夫の父が田舎に帰ってきます。少し老化が進んでいました。
父は月子に見覚えがあるが思い出せません。一方月子はすごい形相で父を睨むばかり。
夫は父の日記を読み、ある事件の真実を知ります。

月子には両親と一人妹(のはず)がいました。
小さい頃の天姫祭りの夜、月子の父が倒れて診療所に連れて行きます。
しかし、診療所に行っても医者がいません。
その医者は旅館で働いている月子の母と一緒にいました。
診療所に帰ってきてくれという頼みを聞いてもらえず月子の父は亡くなりました。
朝方、旅館に月子が父の死を告げに行くとそこには父を診てくれなかった医者と
共に一夜を明かしていた月子の母親がいました。
月子の父親は、母親と医者に殺されたのです。
その医者とは自分の―先に帰ってきた父だったのです。

そして天姫祭の夜。父と月子が診療所から消えました。
医者夫婦は分かれて二人を捜しますが、一向に見つかりません。
そこにお手伝いさんが太鼓を叩いてお祭の舞を奏でています。
3人の鬼の格好をした者たちが舞っていました。どうやら少女1人と大人の男2人のようです。
鬼の少女が一人の鬼に斬りかかります。面を剥がすとその二人は月子と父。
月子は相手を殺そうとし、それをもう一人の鬼―夫が止めにはいります。
本当の父親は殺された男ではなく、今自分が殺そうとしている目の前の男であったのです。
彼女は信じられず絶叫するばかりでありました・・・。

これがほぼメインストーリーっぽいので長いです。

*久しぶりに里帰りした家族のお話
お爺さんが残した家に立ち寄り、夏休みを過ごしに里帰りした家族。
しかし、今回田舎に帰ってきたのは母の家出のためでした。
父親は若い女に浮気をし、若くなろうと美容整形を考えたりと色々の手段を持ち出します。
夫に愛されるためにはどうしても若くなければいけないと思う母親。
子供3人はあまり気が進まず母をどうするか悩んでいました。
その中、行商人が家に立ち寄ります。
魚の干物を売っている行商人たち、そんな行商人は人魚の肉を食べると不老不死になれると
言って、ある女に人魚の肉を売ります。
もちろん母親も買おうとしますが断られてしまいます。
人魚である行商人は彼女に言います。
「永遠に生き続けるとは永遠に死んでいるのと同じだ」と。
それを聞いた母親をおき、行商人は去っていきました。
その後、考え直した母と子供3人の姿がみられます。
年はとる、それが当たり前という事実と共に・・・。

*平家の財宝を探し、15年間財宝を掘り続けている男2人+女1人のお話
15年間、平家の財宝を探す2人の男がいました。
ある日、ケーブルTVのレポーターの女がやってきます。
初めは相手にされないということもありましたが、次第に打ち解けていきました。
楽しそうだから、という理由で彼女も掘り始めます。
そしてそんな彼女を男の一人が好きになりました。
ある日掘っていると壁の中から骸骨がでてきました。
その骸骨は昔、追われていた平家の姫のものであって、
道中で亡くなりになったときに、お付の爺やが埋めたものでありました。
その骸骨が指を指している方に進み、また3人は掘り始めます。
分け前のことでもめる事もありましたが、最後には財宝を見つけてハッピーエンド。
彼女はケーブルTVをやめ、また財宝を探しに2人と掘り始めるのでした・・・。

と、こんな感じの話です。
4つ目は別のお話と思ったほうがいいです。
2つ目と3つ目はその登場人物がご近所さんということで関連性が少しありました。
3つ目はサブストーリーと言うべきでしょうか。。。
とても和風な劇だったので、人によって好みが分かれるかと思います^^;
私は・・・中間で(マテ  
『明日への扉』の方がまだ見やすいと思います。
まぁ、よかったですよ~^^ 真面目っぽい感じがしてなりませんけど(笑)
↑葉野良の独断と偏見な説明なので、正規な説明は下記をご覧ください(笑)

三重県演劇塾第7回公演
月下綺譚(げっかきたん)

三重の民話をもとにした現代演劇
―「母」を中心に複雑に浮き彫りになる家族模様
―“何か”を探して穴を掘り続ける男たち
―とある診療所にふと現れた女
 3名の作家が織りなす3つの世界が、時代・場所・人を通し、交差しながらひとつの物語として展開します。
 三重の演劇活性化を目標に平成6年よりおこなってきた県民参加型演劇公演『三重県演劇塾』。今回は脚本を「戯曲塾」塾生が担当。戯曲講座で約半年間研鑽を積んだ塾生の中から3名の作家が選ばれ、初めて「演劇塾」の脚本製作に挑みます。
by Der_Freischutz | 2006-02-12 22:01 | 日常
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